[レビュー]Arturia BeatStep Pro パフォーマンス・シーケンサー・コントローラー


Arturia BeatStep Pro

ArturiaのBeatstep Proをチェックしてみたいと思います。以前、iPadに合うDTM機材として、BeatStepをレビューしたのですが、ステップシーケンサーとして優秀だったので、上位機種のBeatstep proも比較レビューしてみます。

Arturia BeatStep Proの概要

Arturia BeatStep Pro

Arturia BeatStep Proは、簡単に説明するとシンセからPCまであらゆる機材をつないで操作するシーケンサーです。MIDI、USB、CV/GATE、DIN シンク機材等をコントロール可能ということで、電子楽器ならほぼ何でも操作できるのでは、と思います。

2台の完全に独立したシーケンサーとドラム・シーケンサーを持ち、1シーケンスにつき最高64ステップ、16のプロジェクトにつき16のシーケンスを組むことができます。

簡単に言うと、TB-303が2台とTR-808が1台を統合させてようなマシンということです。プロペラヘッドRebirthの実機版と考えるとイメージがつきやすいかもしれません。

Arturia BeatStep Proに備わっているCV/GATE、DINシンクとは?

MIDIやUSBについては、どんな機能でどうやって接続するか理解されている方も多いと思うのですが、CV/GATEやDINシンクはあまり耳慣れない規格なのでは?と思います。

CV/GATEとは、CV(Control Voltage)は鍵盤のキーの高さをシンセサイザー本体に伝えるための電気信号のことで、GATEは、鍵盤を押したことを表す電気信号のことです。

シーケンサー側のCV out端子とシンセのCV in端子をパッチケーブルで接続すると、音階が鳴る仕組みです。

DINシンクとは、DINが規格の名前でシンクは同期のことで、ローランドが作り出した規格です。MIDIのセンドと同じような機能で、動作信号を送ると、それに応じてリズムマシンが動作するような動きになります。

昔のアナログシンセに接続するにはCV/GATEやDINシンクが必要だったりしますので、Arturia BeatStep Proはまさにプロ版ならではと言えるかと思います。

接続可能な端子についてさらに詳しく見ますと、Arturia BeatStep Proには、2つのシーケンサー用に2種類のCV接続端子、ドラムマシン用の端子が8個、DINシンク用のクロックがIN OUT 1個、MIDIがIN OUT 1個、USBが1個、といった構成になっています。

Arturia BeatStep Pro

Arturia BeatStep Proの操作方法

Arturia BeatStep Proに各種機材を接続した後、操作してシーケンスを組むわけですが、まずは、シーケンスコントロールセクションより、SEQUENCER 1、SEQUENCER 2、DRUMを選択し、その後、ステップボタンやパッドで、どのタイミングで音を鳴らすか選択します。TRANS LINK/PRST LINKには、プリセットであらかじめリズムが入っているそうなので、それを選択することもできます。

再生ボタンでシーケンサー1と2、ドラムの3種類を鳴らしながら、右上のタッチセンスノブ(つまみ)で、ピッチ、ゲート、ベロシティー、ステップシーケンサーのタイミングなどを調整します。

Arturia BeatStep Proの外観

Arturia BeatStep Pro

Arturia BeatStep Proは、まず見た目がカッコいいです。全体は白色で、シーケンス部分がグレー、緑、オレンジ、紫と分かれています。接続部分の入力出力端子の色と揃えてあるので、接続先とシーケンス部分で迷うことはないと思います。とても機能的だと思います。

また、パッドはこの手のリズムマシンではもはや定番ですが、ばっちり光ります。

サイズや重量については、記載がどこにもなかったのですが、A4ノートPC1.5枚分、重量は動画でチェックしたところ片手で持てるレベルなので、数百グラムぐらいかと思います。持ち運びには全く不便ないと思います。

Arturia BeatStep Proと通常版BeatStepとの違い

Arturia BeatStep通常版とPro版の違いですが、大きな違いは、シーケンサーの数だと思います。通常版はシーケンサーが1個で、ドラムモードとシーケンスモードを切り替えて使用しますが、Arturia BeatStep Proはシーケンサーとドラムで3個になります。ほか、Pro版はシーケンスの読み出しから保存まで16個のプロジェクトで管理できます。

通常版が、BeatStepと他の機材を組み合わせて使用するようなイメージ、どちらかといえば、飛び道具的な使い方で、Arturia BeatStep Proの方は、DTMのシステムの中核にするようなイメージかと思います。通常版とPro版の価格差はサウンドハウスの価格(2016年7月時点)で16,000円程度しか違いませんが、できることの幅が違いすぎるので、用途によっては、Pro版の方がお得かもしれません。

Arturiaのプロモーション動画を見るとpro版のイメージが湧きやすいかと思います。

Arturia BeatStep Proの活用法とまとめ

Arturia BeatStep Proはリズムとベースとメロディが1台で組めてしまうので、アナログシンセを大量に活用するような方向性のミュージシャンには強烈にオススメかと思います。

オールインワン型のリズムマシンが流行っている中、DTMは結局オーディオサンプルの違いだけでしか個性を生み出せないのでは?とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません(ひと昔前は、ノートPC一台完結型がクールだったのですが。。。)

アナログシンセを多用することが、個性を出す手段とは決して思いませんが、Arturia BeatStep Proをシステムの中核にして、アナログシンセを自在に操作するようなDTMも表現の幅を広げるにはアリかと思います。

昔のアナログシーケンサーのように、腰がぬけるぐらい高価、というわけでもないので、Arturia BeatStep Proを一台持っておいて損はないのではと思います。

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